2016/04/07(THU)

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● 玄関・リビング・水まわり・・・、ほどよい距離感が大切

 3世代同居住宅の新築・リフォームへの補助金制度が政府の2016年度予算案に盛り込まれ、

ニュースで見聞きした方も多いのでは。

子どものいる夫婦と親夫婦が一緒に住むことで、

育児や老後の生活・介護でお互いの援助が期待できることがメリットに挙げられますが、

生活習慣の違いやプライバシーなどでデメリットが心配になるというご家庭も少なくありません。

3世代同居では、どのような点に注意すれば良いのでしょうか。

 住宅設計においては、共有部分と各戸部分をどう配分し

良い距離感を作ることができるかが大切になります。

例えば、玄関とリビングを家族全体で共有しながら水回りと寝室を各世帯ごとに配置すれば、

団らんのスペースを大きく取りながら必要なプライバシーに配慮した設計に。

部屋は共有するほど大きな面積が確保できるため、ゆとりを持った居住空間が生まれます。

一方、生活リズムの差が大きい場合は玄関からふたつに分けてお互いに独立した世帯とし、

中間の一部屋を趣味室や共有スペースとする方法も。

それぞれを完全に分けてしまうことも可能ですが、庭を挟んで互いの灯りが見えたり、

気配が伝わる工夫があると豊かな空間になります。

快適に感じる基準は人それぞれのため、親子関係や互いの考えをよく把握した上で

柔軟に考えるのが良いでしょう。

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● 変化に対応できる家づくり、「近居」を支援する自治体も

 将来の家族の変化に住宅が対応できるようにしておくことも大切です。

介護に伴うパリアフリー化や間取りの変更がしやすいことも挙げられますが、

劣化が少なく長期に渡って健康的に過ごせることが必要。

住宅性能が極めて高い「みうら屋の家」なら、親子で年月を重ねても

安心して暮らせるとともに資産価値も確保できるため、

変化に合わせて様々な選択肢をもてる点も大きな魅力です。

 同居には少し抵抗があるというご家庭の場合には、近居という選択肢もあります。

別々の家に住みながらも日常生活において協力しやすく、

いざというときにはすぐ駆けつけられるなど同居に近いメリットが得られます。

庭を挟んで敷地内に建つ場合から町内の場合まで様々なパターンがあり、

引越しや新築にかかる費用などを支援する事業を実施している自治体もありますので、

お住まいになる地域に合わせて調べてみてはどうでしょうか。

 近年は家族の形態も多様化しています。普段から家族で価値観を確認しあい、

生活スタイルのイメージを深めておくことが後々のスムーズな家づくりにつながります。

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